ぐるうぷ「目撃者」は、1955年の第1回京都のアンデパンダンを組織運営した京都青年美術家集団を55年8月に脱退した青木義照、石原薫、大熊峻、小名木陽一、藤波晃、モリキヨシ、矢野喜久男の7人で9月に結成した前衛美術集団。毎展覧会に共通のテーマをかかげるこのグループは、「画家の眼を通して現代社会の矛盾を映し出そうという意思に基づく」(1955年10月10日京都新聞)という。「奇病」「過剰」「呪文」とテーマをかさねていくが、テーマと作家性との乖離が原因のひとつとなり1957年に解散。