グループ連合

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1956年 第1回グループ連合展(グループ連合展協議会主催 代表中村義一、中原佑介)

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1955年3月、京都青年美術作家集団の作家が中心となり、「権威と断絶した場所」に人間としての立脚点を持つべく、アンデパンダン展を京都市美術館で開催。その後、より作家同士のつながりを深める為、関西近郊の前衛グループに声をかけ、グループ連合協議会をたちあげる。代表に中村義一、中原佑介を定め、1956年5月大阪市美術館においてグループ連合展を開催。以降、1961年まで毎年開催。
1956年5月14日—5月22日 グループ連合展 大阪市美術館(グループ連合展協議会主催 代表中村義一、中原佑介)「ちかごろ大阪、京都、大津の活発なグループ9つが、自発的、自主的な活合いによって、グループ連合展をひらいた。 かれらはまず、中央集権的な美術界の仕組みとは別のところに、自主的な創造の場をもとうと考えたのだ。そうして既成画壇の封建的な仕組みのなかからは、ほんとうに時代の要求に応えうるような芸術は生れえないということ、またそのような新しい芸術をつくりだすためには、きびしい相互批判と討論の場がたいせつであるということ、そして、そのためにも、それぞれ主張をかざしたグループ個々の、排他的な乱立ではなくて、現代の共通の問題意識によって互いが影響しあい、結びあうことが必要であるということ—そのようなことを、かれらは話合った。 ふるい画壇機構の破壊、あたらしい芸術創造のための結集、というのがそのアッピールである。もちろん、かれらが話合いや討論、作品で示した主張やクリティックを、いかに今後に高めるかに、この運動の有効性はかかっている。参加グループ9、参加人数100、作品総数260、場所 大阪市立美術館、後援 毎日新聞。」(美術評論 1956.7 中村義一文章より)
参加グループ「青美」「ギルクア」「目撃者」「パンリアル」「極」「孤立地帯」「新写実会」「リアリズム美術家集団」「デモクラート協会」
参加メンバー「青美」市村司、上生明代、珠数末三郎、竹中正次、竹中美智子、田中守貴、中塚量夫、名越眸、東繁蔵、真山豊「ギルクア」岩倉明、今川泰三、河村一夫、小石道子、小溝一夫、高田泰枝、飛永頼節、永味敬弘、林俊治、廣重明、福沢忠夫、松村多四郎、山本元夫「目撃者」青木義照、石原薫、大熊峻、藤波晃、小名木陽一、モリ・キヨシ、矢野喜久し男「パンリアル」不動茂弥、日ノ下淳一、星野真吾、生駒国一、三上誠、野村耕、大野秀隆、下村良之介、湯田寛、山崎隆「デモクラート」靉嘔、泉茂、後田武、内海柳子、高井義彦、小笠原健一、大倉笑子、永井マコ、三木登、森啓、森泰、山中嘉一、吉原英雄、船井裕、坂本昌也「極」片山昭弘、久保晃、河野芳夫、小林二郎「孤立地帯」塚本隆造、永田俊朗、本郷宣彦、増井覚「新写実会」淡路美智、入江茂、岡田康朗、小渓住久、高谷洋一、森本光英、飛地義郎、平野順一、松尾正義、柏尾喜八、吉田太郎「リアリズム美術家集団」乾喜美子、岩本忠利、内海柳子、魚田耕作、栄永大治郎、小関清二郎、新田三喜、西山茂、冨田卓司、渡辺修、片野三雄、鹿目尚志、吉田利次、高浜慎、田中阿喜良、永橋正次、松永邦雄、森崎幸

一次資料
・リーフレット 1956グループ・連合展
・ 京都青年美術作家集団 研究会記録集

新聞記事
・ 1956年5月16日 京都新聞「美術界たより グループ連合展」(告知のみ)
・ 1956年5月19日 朝日新聞「グループ連合展」(村松)

その他記事
・ 1956年7月 美術批評「グループ活動と新人—ちかごろの関西美術界のうごきから—中村義一」

参考文献
・ 瀬木慎一『戦後空白期の美術』「第11章 関西の前衛(一)」

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