avant-garde art 前衛美術集団

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制作者集団「極」

1956年に4月片山昭弘、久保晃、河野芳夫、小林二郎によって結成された大阪の若い美術作家の前衛グループ。
「極」の作家たちは、当時の美術団体や画壇の旧態依然としたあり方に反発し、戦後の急激な民主化の影に潜む社会の矛盾や、その中で抑圧され引き裂かれながらも自立しようとする人間の姿に美術家として真っ向から対峙。戦後という新しい時代の現実を描き出すには、アカデミックなリアリズムでも、抽象やシュルレアリスムといった前衛的手段でもない⟨新しいリアリズム⟩が必要だと感じた彼らは、半具象的/抽象的な独自の表現を生み出し、志しを同じくする小グループや文学、演劇といった異なるジャンルの作家たちと交流しながら作品を世に問うた。(平井章一によるテキスト。1996年10月19日−12月23日に兵庫県立近代美術館で開催された小企画展「制作者集団・極」展小冊子より)

 

メンバー 片山昭弘 1956− 久保晃 1956−1958 河野芳夫 1956− 小林二郎 1956− 村岡三郎 1957−1957 藤川東一郎 1957− 東山嘉事 1958−

1956年3月日付不明 片山昭弘、小林二郎、久保晃、河野芳夫油絵デッサン4人展 村松画廊、東京

1956年4月 制作者集団「極」結成
片山昭弘、小林二郎、久保晃、河野芳夫の4人

1956年4月日付不明 京都アンデパンダン展 京都市美術館
ぐるうぷ孤立地帯、ぐるうぷ目撃者、パンリアル美術協会、リアリズム美術家集団、制作者集団「極」、デモクラート美術家協会、グループ泥土期、制作者懇談会

1956年5月14日−5月22日 1956グループ連合展 大阪市立美術館
ぐるうぷ孤立地帯、ぐるうぷ目撃者、パンリアル美術協会、ぐるうぷギルクア、新写実会、リアリズム美術家集団、ぐるうぷ孤立地帯、制作者集団「極」

1956年5月 制作者集団「極」第一回展 梅田画廊、大阪

1956年10月7日−10月14日 制作者集団「極」+制作者懇談会の合同展 阪急、大阪

1956年10月 画集「極」発行

1957年1月 藤川東一郎、村岡三郎が参加

1957年2月27日−3月4日 制作者集団「極」第二回展 村松画廊、東京

1957年3月3日−3月19日 京都アンデパンダン展 京都市美術館
メンバーが出品する

1957年5月15日−5月17日 円形劇場・月光会による絵と詩と音楽とそして演劇の集い 大阪中之島公会堂
三好十郎作「廃墟」、演出 内田朝雄、音楽 高井良純、装置 制作者集団「極」

1957年5月23日−5月31日 1957グループ連合展 大阪市立美術館
A55集団、前衛機構「具現」、デモクラート美術家協会、京都青年美術家集団、ぐるうぷ目撃者、パンリアル美術協会、リアリズム美術家集団、新写実会、制作者集団「極」

1957年9月 村岡三郎 退団

1958年1月 東山嘉事が参加

1958年9月 久保晃 退団

1958年    制作者集団「極」が「極美術協会」と改称

1959年    7月20日 極美術協会 解散(解散通知発送 20日)

 

参考資料

・ 展覧会冊子 1996年10月19日−12月23日 「制作者集団 極」兵庫県立近代美術館

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