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抽象作家集団テムポ

抽象作家集団テムポ(1962〜1963)

グループ「テムポ」は、1962年7月、当時、行動美術に出品していた、共に大阪出身の新進作家である森口宏一と井原康雄、テムポ結成の前段階ですでに解散していたデルタのメンバーである神吉定、木梨アイネ、中西康進、坂本昌也の6人によって結成された前衛美術グループである。
作品の特徴としては、森口、井原と二人の作家がアルミニウムやFRPを使用していたこと。当時これらの材料をつかった表現は目新しいもので、先駆的な試みであったといえる。井原の作品の場合、支持体の上にベニヤ板で仕切りをつくり、それぞれの仕切りの中に縄、布、旗の房などを配置しFRPを流し込み、表面にマチエルをつけたような表現。森口は、樹脂を卵のパックに流して型どりしたものなどを、アルミ板に配置したものを発表していた。中西康進は叩いたり焼くなど手が加えられた鉄板の上にゼンマイやベアリングを配置させた「ジャンクアート」(中村義一氏評による)を発表。神吉、木梨、坂本は絵画によるアンフォルメル表現を思考するなど、その表現は6者6様であった。
「最も新しい抽象を自負しており、作品の一つ一つにはお互いに干渉せず、展覧会ではじめて同人の仕事を見るという調子」(毎日新聞京都版1963年2月16日)。
抽象作家集団「テムポ」がグループの正式名称であるが、この「テムポ」の名付け親は、美術評論家の赤根和生である。テムポは音楽のテンポの意。グループのマニフェストはメンバーの中西康進が作成。

ダイナミックなリズム感の−
スタティックなビジョンの−
重合反応によるミクロコスモスの−
パラノイアティックなコントラポーゼの−
メタフィジックなシーニュの−
衝撃によるエネルギーの−

と、マニフェストは6人の個性が織り込まれている。
作家主体の美術集団であるが、評論家の赤根和生、木村重信、上野照男、中村義一、新聞記者では高橋亨、鈴木敬らに支持され、1年半余りという短い活動期間でありながらも数多くのメディアにとりあげられた集団である。
1963年12月、坂本昌也、木梨アイネ両氏が具体に移るのをきっかけにグループは解散。それぞれのフィールドへと以降移行していくこととなった。

メンバー
井原康雄 1932年−  大阪出身
神吉定 1927年−     明石出身
木梨アイネ 1929年−   東京出身
坂本昌也 1928年− 神戸出身               
中西康進   1932年− 大阪出身
森口宏一  1930年−  大阪出身

1962年7月         井原康雄、神吉定、木梨アイネ、坂本昌也、中西康進、森口宏一でグループテムポを結成
1962年10月15日−10月20日      テムポ小品展        関西画廊、大阪
1962年10月19日−10月25日      第1回テムポ展    京都市美術館
1963年2月12日−2月18日           第2回テムポ展    ギャラリー16、京都
1963年6月14日−6月19日           第3回テムポ展    京都市美術館
1963年10月8日−10月14日        第4回テムポ展    京都市美術館
1963年12月1グループ「テムポ」を解散

新聞記事
・ 1962年10月24日 読売新聞夕刊「展覧会評 第1回テムポ展 京都市美術館 そう快・強烈な個性 若い6人の「テムポ」展」(中村義一)
・ 1962年10月日付不明 産経新聞「テンポグループ展」
・ 1963年2月16日 毎日新聞「招待席 第2回テムポ作品展 ギャラリー16」
・ 1963年6月日付不明 神戸新聞「テムポ作品展」
・ 1963年6月17日 産経新聞夕刊「第3回テムポ展 大阪そごう 6人の抽象造形−「テムポ作品展」」(高橋亨)
・ 1963年6月18日 読売新聞「第3回テムポ展 大阪そごう 若い自在な実験「テムポ」作品発表会」(中村義一)
・ 1963年10月15日 読売新聞「第4回テムポ展 京都市美術館 テムポ作品展 “新しさ”の落とし穴」(中村義一)

その他記事
・ 1963年8月 三彩No.165「京阪の美術 テムポ作品発表」(田中日佐夫) 
・ 1963年11月 日本美術工芸「グループ 6人の埋葬者 現代抽象作家集団テムポ」(鈴木敬)
・ 1963年12月 日本美術工芸No.303「テムポ作品発表」(高橋亨)
・ 1964年1月 三彩No.169「テムポ作品展」

参考文献
・ 「森口宏一作品集 1955−1990」1990年 講談社
・ カタログ「関西の美術 1950s-1970s」1994年 兵庫県立近代美術館
・ カタログ「理知的造形40年の軌跡 森口宏一展」1995年 国立国際美術館

 

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